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転校生
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「入ってー?」
季節外れの、高校での転校生。それは、金髪で、青と緑の目をしていて、背があまり高くなくて……
……えっ? 昴??????
「あ、っ、えと。あさぎ……じゃない、不知火 昴、です」
「す、すばる……?おま…」
「あ……!いざいざ……!」
教室はざわめきで満ちる。最近人気が出てきたアイドル3人が一つの教室に居る。それも、クラスメイトとなるのだから当然だろう。
そして当然、楝も驚くだろうと思い、楝の席を見る。が、楝は頬杖をつき、その顔はニマニマとしていた。うぇなんだ気持ちわりぃ。
「十六夜くんと渋谷くんは不知火くんの知り合いだったよね?えっと、不知火くん、自己紹介したら、渋谷くんの隣に座ってね」
「は、はいっ!えっ、と、不知火、昴です。三好高校から転校してきました、よ、宜しくお願いします!」
なんで…?は、そうか、苗字が変わってるということは、引き取られたのか…。たしか三好は結構遠かったし、そもそも施設がこの高校から結構離れてるからな。三好と施設は近いけど…。
大方、驚かなかったのは楝は事前に教えてもらったとか、そんなだと思う。
後で、昴の新しい家族について聞いてみよう。
昼休み、三人で集まりご飯を食べた。そこで、昴に聞いてみる。
「なぁ昴、昴引き取った人ってどんな人?」
「あ、えっとね、おばあちゃんとおじいちゃんなの。子供が居ないから、僕を見て、うちに来て欲しいって思ったんだって」
「ふーん……で、楝は朝なんで遅かったの?珍しい」
「えっあっそれは、あの……そ、そのばあちゃんち…うちの、隣、で……」
「昨日の夜から盛ってた……とか?」
「うっ」
「図星かよ」
「いーだろ、こ、恋人なんだし……」
「あ、お前の口から恋人って初めて出た」
「えっ?れんきゅん言ってなかったの?」
「確かに初めてシグシグに言ったかも」
おいおい……。まぁ知ってたからいいけどさ。
「お前襟の位置測り間違えてるぞ」
「え?」
「昴の首に思い切りキスマ付いてるわ、見えてんぞ」
「すっすすす昴ばんそーこー!!!」
「あひゃあ!」
このカップルは…でもまぁ、楽しそうだ。俺の知らない所で、知り合いが幸せになってる。そんないいことが素直に嬉しい。
その日の放課後は、三人で仲良く打ち合わせに行った。
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