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昨日のこと
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昨日、俺の家の隣のばーさんが、見慣れた青年を引き取った。
それは、俺の何人目かの恋人、そして、一番愛おしい人、昴。
夜、俺はとなりのばーちゃんちに行ってみた。親は共働きで夜は居ないし、都合がいい。いつもそのばあちゃんちでご飯食べてるくらいだ。
「…ばぁちゃーん」
「はぁいよはいよぉ」
「こんばんは」
「ほほ、ご飯?おあがり?ちゃあんと有るわよー」
ばあちゃんは人の良さそうな顔で笑った。俺はありがとうと言って、家にお邪魔した。すると、見慣れた、若い靴がある
……あいつ、学校の時はローファーなんだ。
家に入ると、すぐに昴を見つけた。来たばかりなのに、もう落ち着いちゃってる。これはじいちゃんばあちゃんがすげぇ優しいからだというのは分かる。
「昴」
「……!!!?え、ぁ、…れ、れんきゅ……」
「よ、俺、隣」
「ええ!?」
「あんれま?楝坊の知り合いけ?おお!!んならばはなしはーぇのぉ!」
「おう。昴はな、俺のな、恋人なの」
「ほぅえー…!そうけぇそうけぇ!いやぁ今の若いもんも昔のも、変わらんの」
「そーなん?」
「ワシの親友もなぁ、男も女も恋愛対象でなぁ!ほっほ、じゃがまぁ、もう死んじまったでな」
「そっかぁ……」
その夜、俺は4人でご飯を食べた。そして、昴は俺の家に遊びに来た。
「なぁ昴、学校はどうすんの?」
「移動も大変だし、三好あんまり好きじゃないし…転校するよ、楝くんの、紅羽高校」
「なら、同級生だな!もしかしたらクラスメイトかもな!そしたら、時雨とも一緒だ!」
「わぁっ…!嬉しい!2人とも大好きだもん!」
「なぁなぁ、施設のときの時雨ってどんなだった?」
「うん?うーんとねー。年下の子達に人気でね、みんなのお兄ちゃんみたいだった!僕、人見知りで施設にあんまり馴染めてなくて、でもね、シグシグが一緒に居てくれたの。不良さんが施設に入り込んできた時なんて、中二の時なんだけど、不良さんのことぼっこぼこにしてくれたの!!みんなのヒーローだよ!」
「そっかそっかぁ……!やっぱりあいつすげぇんだなぁっ」
暫く、昔のことについて話した。……俺の恋愛遍歴はちょっと言えないけど、でも、今付き合ってる昴が、人生でずっと一緒にいたいと思える人だというのは間違いない。
昴がベッドに横になって、眠そうにしていた。
最近、こいつもしなやかな筋肉がついてきて、色気が増してる…。そして隙も多い。
しなやかな腰のうねりも、スラリと伸びる脚も、バランスのいい胴体も…、すべて、俺の欲をいつも掻き立てていく、そして、日に日にレベルアップしていく。
眠そうに横になっている昴に、俺は覆いかぶさって、すりすりと身を寄せる。浅いキスを首や頬にする。
「っん、……っ、ん…楝くん…?えっちしたいのー…?」
「したい…しよ?」
「いいよぉ…♪」
その言葉に誘われるまま、俺は、昴にまず、深いキスを落とした。
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