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出会い②
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「未來くん」
「ん?」
「俺、引き取られるって」
「えっ!?」
「…どんな人なんだろう、俳優って言ってたよ」
俺を引き取ってくれるのは、どうやら俳優らしい。
…なんか、すごい。
テレビは見るけど、そんな、俺みたいなのを引き取るなんて人は不思議だ…
「なーなー、なんて人?」
「えっと確か…芸名だったんだけど、月 雫(つき しずく)」
「……え」
「え?」
「大人気俳優っ!!!!!」
「えっ!?」
どうやら、ほんとにすごいらしい。
そういえば聞いた事がある。
…どことなく、似ていると言われたことがあった。
そんなことはさておき、明日来ると言われたし、荷物も一応見ておかないと。
すぐに引取りはせず、1回あってから、だそうだ。
…かっこいいのかな。
そんなことを思いながら、荷物を確認していた。
翌日の昼。
もう少しで、雫さんが来るはずだ。
俺は正直ドキドキしていた。
どんな人なのか、どんな顔なのか、どんな声なのか…
考える度に楽しみで仕方がない。
その反面、ここの友達と離れると思うと、途端にさみしくなる。
「十六夜くーん、来たわよー」
「!」
俺は、パタパタと先生について行く。
そこで俺が見たものは…
「こんにちは、時雨くん」
優しそうな笑みを浮かべた、歳の差の少ないお兄さんだった。
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