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出会いと別れ
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そこにいたのは、歳の差が余りないお兄さんだった。
「あっ、こ、こんにちは!」
「こんにちは、時雨くん。」
「あ、えとっ…」
「あぁ、いいよ。君のことはもう知ってるから。」
お兄さんは、何故か俺の事を知っていた。
なんの関わりもないのに…。
不思議に思いながらも、なにか運命みたいなのを感じた。きっとこの人は、優しい人だ。
「し、雫さんは、何故おれを…」
「んー?…それは、後で話すさ。取りえず今は、運命だとでも思ってよ」
そう言ってお兄さんは、にこっと笑顔を見せた。
だけどその笑顔からは、気持ちが伝わって来ないようだった…。
それから1時間後、お兄さんは、後日迎えに来ると言って、仕事に行った。
僕も実際に見て、…似てる…そうおもった。
数日後、俺はお兄さんに引き取られた。
施設を離れる前日、盛大なお別れパーティーをした。
すこし、まだ寂しい。
「さ、ここが君の新しい家だよ」
「わぁ…!」
目の前には、真っ白な、大きな家があった。
標識を見てみると…
「あれ…?」
そこには、思ってもみない苗字が書いてあった。
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