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お兄ちゃん
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そんな話から、俺と雫さん…兄さんは、仲良く暮らし始めた。
趣味も合って、とても楽しかった。
俺も無事に高校に受かって、あの日来てから、約1年が経った。
夏の暑い中、制服を着て歩いてたところ、男の人が声をかけてきた。
芸能に興味は無いかい?
そう聞かれた。俗に言うスカウト。
内容はアイドル。グループらしい。
「んと…家族に、聞いてみますね」
そうとしか言えないし、実際芸能人のしずく……兄さんなら、きっと判断できるだろう。
「た、ただいまっ」
「あ、おかえりおかえり」
「あっ、帰ってたんですね」
「そーだよ。てか、敬語メッ!」
「で、でも…あっそうだ兄、さ、ん。えと、えと、」
「?」
俺は、帰りにあった出来事について話した。
すると兄さんは、
「わー!いいじゃん!…んぁーでも…たぶん、辛いよ?」
「…やっぱり…」
「ん。すぐ、俺の血縁だってバレるよ?」
「な、なんで?」
「似てるもん。」
「あー…」
確かに、皆に似てるにてる言われるもんな…
どうしようか唸っていると、兄さんは
「でも、時雨と一緒に仕事できるんでしょ?いつか」
「えっ、」
「ね?」
「してほしい、と?」
「うん!バレたらバレたで面白そう!」
「…………………………。」
この人はきっと、スキャンダルにも強く立ち向かう人なんだな、って思いました。
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