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「……!?」
「どうしたんだい?」
俺は、リストを見た瞬間に硬直した。
見覚えがあったのだ、その見た目と名前に。
「み…く……」
「おや?」
「みく?」
小千谷未來、施設で親友だった、あの…小千谷……未來
俺は、その次のページも開く。
「楝!?」
「おおっ?」
「はっ…」
渋谷楝…同じクラスのあのアホ…。
その次も開く。
「石垣!?」
「ぬっ」
「ふぁ」
施設では、未來だけじゃなく、他にも仲のいい子がいた。
石垣美琴。
ソイツは元気で明るい楝や未來とはちがって、とても頭が良くて冷静だ。それにとても優しい。でも変な趣味してる。
そして、もう1ページ……
「浅葱!?」
「これは…」
「まさかの……」
浅葱昂
施設ではスバルー、とか、すーちゃーんと呼ばれてたかわいい系男子。
でもあんまり人といるのは見たことがないような気もする。特別俺とは良くいた、という記憶がある。
この施設組三人の名字が変わってないところを見ると、まだ引き取られてないんだな…。もしくは同じ苗字なのかもしれないけど。
「もしかして、全員知り合いかい?」
「えぇ…偶然ってあるんですね、というか最早奇跡……。」
「類は友を呼ぶ…の完全バージョンだよねもう…。」
俺は、ちょっとだけ嬉しくなった。
「渋谷楝は同じクラスの友達ですし、小千谷未來、石垣美琴、浅葱昂は孤児施設での友人です。」
「孤児施設…引き取ったのかい?」
「あぁいえ、まぁそうなんですけど、血は繋がってます。」
「ほう……まぁそこはいいとして、どうする?シグシグ」
「断る理由はありません。…もともとその気でしたし、やります。」
「おお!」
社長は、とても嬉しそうに俺の頭を撫でた。
なんだかお父さんみたいな感じがした。
そして、兄さんも横に居ることだし、手続きを済ませた。
今日から色々と予定が増えるけど、それも楽しい日々だと思う。
無性に胸が高鳴った。
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