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今日から
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アイドルとして採用されてから数日、俺達はアイドルとして、初めて集まる日だった。
「兄さん!行ってくるね!」
「いってらっしゃーい」
今日は久々に未來や昴とかに会えるんだ、楽しみじゃないわけがない。
因みに、メンバーはおれしか知らないらしく、皆はもはやサプライズ状態だろう。
大通りを歩き、あの大きい事務所に行く。
「お、おはようございます!」
「はぁいおはよー!」
「あ、社長」
「ふっふっふー、みんな揃ってるよ!いこうか!」
「はい!」
楽しみで仕方が無い。社長が、音楽ルームの扉を開ける。
「みんな!揃ったよ!」
「お!」
「来ましたかぁ」
「ぅー…」
「おっおっ」
俺は、社長の影からひょこっと顔を出す。
すると、3人の表情は、期待から驚きに変わった
「やぁ。……久し振りと一昨日ぶりだね」
「ぉぉお!?おう一昨日ぶり!」
「時雨……!」
「時雨くん……!」
「いざいざ…!いざいざーー!」
「わっ」
ふわふわとした男の子……浅葱昴が、俺に抱きつく。
俺をいざいざと呼んでぎゅうぎゅうするコイツは…毎日人形を抱いてるせいか腕力が強くて正直骨が(物理的に)折れそうだ。
「なんだよ…あんたら知り合いなのか?」
「あーうん、知り合いっていうか、施設で一緒だったんだ。」
「へぇ……でもなんだ、それなら話が早いじゃねーか、これからよろしくな!あ、俺渋谷楝って言います!」
「あ、私は石垣美琴っていいます。よろしく」
「俺小千谷未來!みっきーとかでいいぜ!よろしく!」
「ぁ…ぁ、う、えっと……」
最後に、昴がどもっていたので俺が促す
「ほら昴、頑張って、」
「ぅ、…ぇと」
「名前言って、お願いしますって」
「あ、…あ、さぎ、すばる…ですっ……、よ、よろしく…おねがいしま、す……!」
「頑張ろうね昴」
「よろしくな!すばるん!」
「す、すばるん??…かわいい…!楝ナイス!」
「えっえっ、す、ばるん?ぅ、えと、えとぉ……?」
楝がいつも通り変なあだ名を付け、ほんの少しの時間で俺達は仲良くなった。
昴にも笑顔が出て、安心した。
やがて、マネージャーも紹介される。
「初めまして。今日からあなたがたのマネージャーになります、朝夏奈津と申します。…初心者ですので、一緒に学んでいきましょう。」
「はいっ!」
俺らは、なよなよしたメガネの男性、奈津さんに返事をし、まずは事務所内の各設備について見ようということに。
「どんなとこあるんだろうね」
「なんかすげぇー…あ、ねぇねぇそういえばさ、俺と時雨は学校もクラスも同じでよく一緒に居るんだけど、あんたらはどこなの?」
楝はコミュニケーションが得意だ。すこし安心する。
「ん、私と昴は私立の三好高校です。」
「僕、…く、クラスは違うんだけどね…、」
「んぉ、俺麻上高校!」
「えっ、あの全寮制の!?」
「おう。施設にもそろそろ居づらいしな。」
「あーそっか、皆施設なんだよな。……あれ?」
「ん?……あ!」
楝が見つめる先には、いそいそと動いている男性……
兄さんが居た。
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