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愛ってやつ
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暫く、レッスンとかいろいろ続いている。
そんな最中、俺はある事に気が付いた。
美琴と未來は、なんだか妙に距離が近い。
それだけではなく、あの人見知りの激しい昴が、楝とよく一緒にいるのも見る。
パーソナルスペースとでも言うのだったか。
そこはとうに越えている気さえした。
「ん?どうしたしぐしぐ?」
「あ、楝…そのしぐしぐってやめろってばー。」
「いーだろクラスの王子サマー」
「お前もさほど変わんねぇよ」
「…おーじ、さま?」
「あ、すばるん!」
楝と俺が話してると、お気に入りのぬいぐるみを抱いた昴が来た。どちらにも同じくらい心を許してるのか、ぴったりと間に収まる。
小さくて可愛いな…なんて思って、ふと、ほんとに不意に楝を見ると、その目は愛おしそうに細められ、少し口角は上がりなんとも優しい顔だった。
「っ…!?」
「ん?どしたんだよさっきから。変だぞしぐしぐ?」
「なにに、びっくりしたの…?いざいざ…?」
「い、いやぁー?べつにー?」
俺は、なんか居られなくてその場をあとにした。
その日の歌練習もダンスも終わって、俺は家に帰る。
家の鍵は空いていて、兄さんは居るみたいだ。
もしかしたら、あの4人はそれぞれに好きなのかもしれない。…同性愛、てやつ。
「時雨?」
「あっ、兄さんただいま!」
俺はいまかんがえていた事を振り払って、そんなわけ、と否定して兄さんの隣に座る。
すると、兄さんは俺の肩に頭を預けてこう言った
「同性愛って、どーおもう?」
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