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変なヤツ
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「どう思う?同性愛。」
「へ?」
今考えていたことと関係のあるその質問に俺は変な声が出た。
同性愛は、別に悪いとも思わない。それは人のすきずきだ。でも、あんまり見ないし、どういうものなのか…。
「俺は、人のすきずきだと思うよ?」
「そっかそっか、じゃーさ、身内が同性愛者だったら?」
「んー、別に…やっぱり人のすきずきだと思うな。」
「そっかぁ…」
「なんで?」
「んーん、何でもない。」
兄さんは、笑って台所に向かう。
俺も手伝いに行くけど…
「あ、今日は休んでて?」
「えっ、」
「いーからいーから!」
「ん、うん…?」
言われるがまま、俺は部屋に入る。
俺のではなく、兄さんの。
ちなみに、俺もベタを飼いはじめた。
紫の子だ。
ハーフムーンの♂。
ヒラヒラと優雅に尾をなびかせ、緑くんと同じ位に綺麗だ。名前は紫苑。
「緑くん、元気?眠い?俺はげんきー。あのね、友達が妙に仲がいいんだよ。…パーソナルスペースはとっくに皆無。もしかして、恋仲かな?」
なんて、返事の無い熱帯魚に話しかけてる俺は虚しい。
…はず、なんだが…
「ほー。ソレは愛じゃの。」
「…は????」
しゃがれた声がきこえた、しゃがれたというか、おじさんっぽい声。
「愛じゃよ。…同性愛じゃ、良いではないか。」
「え、え?も、しかしてもしかしなくても緑くん???」
「そうじゃよ?隣の紫苑とかいう若もんは青臭くて相談は向かんぞ。」
「そ、そうですか…?」
なんか、変なのが出てきてしまった。
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