アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
希望組
-
俺はその夜、眠れなくて密かに部屋で紫苑と共に起きていた。何でだろう。紫苑も喋るらしい。
「おいしぐしぐー」
「んだよ……」
「嫁さんほしー」
「繁殖なんてさせないぞチャラ男め」
「ケッ」
紫苑は基本チャラいが、それなりいいことも言う。いい発見もある。
「そーいやぁさぁ、お前この部屋に蛍かなんかいんの?」
「はぁ?いる訳ないだろ」
「けどさーぁ、おめーが寝た後いっつも光ってんだよな二つくらいさぁ」
「はぁ?」
光る玉……って事か?…魂……とか?
こわ……
「俺あんまし目よくねーからよお、わっかんねーけど悪い雰囲気はしねぇぜ?」
「ふーん……」
「てかお前俺らと話せんなら霊感くらい有るだろ、見えろよカス」
「っせぇ明日の昼餌やんねぇぞ」
「明日は赤虫な」
「んでだよテメェ誕生日じゃねぇだろ」
「俺はグルメなんですぅ」
「腹立つ……」
♀買えばよかったかな……!
なんてことを思いながら夜を過ごす。暗くしてたし、紫苑はじきに寝てしまった。
すると、ふと当たりが明るくなった気がした。
頭上に、二つの明かりが灯った。
そう思えば光は伸びて、人の形になる。
……あれ……?
それは何とも、あの希望組……両親だった。
「っはぁーーー見えちゃうかぁ見えちゃうかぁ!」
「見えちゃったかぁ」
「え?え?は?……は???」
「真希だよ!」
「望だよ!」
「二人合わせて……希望組っ!」
「プリ〇ュアか!!!」
よく分かんないけど間違いない……。
そう言えばさっき、母さんも父さんも元気な人だって言ってたな……
「流石息子」
「ツッコミが早いね!」
「いやそこじゃないよ待ってよ」
「なになに、びっくりした?」
「そりゃあね!?」
大丈夫かなこの人たち……
でも憎めないな、うん。
「お母さんねー?名前希望通りになって奇跡かなって」
「施設の人が拾ったのが時雨の降ってる時で……」
「そっかぁ……しぐしぐおっきくなったねぇ」
「しぐしぐって流行ってるの……??……まぁ、もう高校だし……」
「まぁずっと見てたんだけどね」
「どこまで?」
「お風呂も自慰も♡」
「御札貼っていい?」
「あぁん。」
一瞬殺意が沸いたけどまぁ置いといて……
てことは兄さんと恋人なのも知って……ぁやばい
「所で時雨、お前雫と恋人なんだってな?」
「そう……だけど」
「ほう……」
「……」
「早くヤれよ……」
「……はぁ????????」
……もう、両親……
ワカンナイ……
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
30 / 51