アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
一緒におねんね
-
リビングに着いたら、まず学校の日程表を見た。
一応シェフ希望の俺は料理学校ぽいところにいってる。
明日は…ムニエルか…。
ムニエルは出来るし(多分)…あいつにこともあるから
明日は休もう…。
そう決めて、パソコンを起動する。
…んー…なんて調べればいんだろう…。
『虐待児を見つけt_...』
ドンっ_
なんかが落ちた音がした。
どっから?
俺はPCを一旦閉じて立ち上がった。
「んっ…たちばなさんん〜…!ひゃっ…」
寝室の前に行くと、そいつの声が聞こえて
慌ててドアを開く。
「たちばっ…………いた……」
ドア横の電気を急いでつけると、ベットから4m進んだときぐらいに倒れているそいつがいた。
「ばかっおまえ、なにやってんの」
駆け寄って持ち上げてベットに連れて行くと、
服をぎゅっと掴まれた。
「…一緒に…おねんね…します」
そう言ってそいつは俺の袖をぐいぐい引っ張った。
弱い力で引っ張られてもビクともしないし、
そもそも引っ張ってんのか?ってレベルだ。
一緒におねんねしますって、一緒に寝るってことか?
「俺調べたいことあるし、風呂も入んないとダメ出し…、そもそも俺ソファで寝るから大丈夫だぞ?」
そう言うと望勇は泣きそうな顔して首を振った。
「調べ物…ボクが…全部教えれます…。
お風呂…痛いから、橘さん悪くないから、入んなくても…大丈夫です…。
お布団で…寝ます…」
…って調べ物教えるって無理だろう。
お風呂は痛くないし、望んで入るもんだし…。
「1人は…怖いです…。」
…そっか。
虐待されてて逃げてきて、
知らない人に拾われて…、
今は優しいけどいつ裏切るかわかんない人で、
でも、
それにすがるしかなくて…。
「1人にしてごめんな。もう寝よっか」
俺は頭を撫でて、そのまんま布団に入った。
風呂も入ってない、着替えもしてない、pcの電源も切ってない…
けどそれでもいいやって、今日だけは思えた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
18 / 61