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綺麗だよ
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少しずつ見えてきた身体はやっぱり痛々しかった。
「綺麗だよ」
泣きそうな顔で俯き自分の膝に爪を立てていた望勇は
一瞬過敏な反応を見せてゆっくり目をあわせてきた。
綺麗な顔からおちた涙が、
足の傷元を光らせた。
こいつは素直に言葉を飲み込み
嬉しそうに、でも不安そうに笑う。
急に望勇がバッと俺の目をまっすぐに見て
口をパクパクさせる。
「…お洋服…脱いでください…」
と。
「あ、わりぃ。お前にだけ脱がしちゃったな」
俺は慌てていそいそ脱ぎ始める。
前からは「じぃ〜」と効果音がつきそうなほどの
視線が…。
「あの…そんなじっくり見られると脱ぎにくい…」
「かっこいい…」
ん?
「筋肉…お腹…身体…かっこいい」
布を纏ってない腹をペタァと触られ、くすぐったくなる。
一応高校まではサッカー部やってたし、
今もたまに運動部に混ざってサッカーしたりするから…普通並みには筋肉がある。
そんな珍しいか??
そう思ってそいつの腹を見ると
ただガリガリで脂肪も無ければ、筋肉もなかった。
まあ子供だから…って同い年か。
「ぷっ…」
つい笑ってしまうとそいつはまたぷぅ〜とほっぺを膨らませて「笑っちゃ…メです…」と睨んでくる。
全然怖くねぇけど。
「悪い悪い…ふっ…。いや…くくっ…いやぁ…
可愛くていんじゃねぇの…??ふはっ」
笑いをこらえきれないままそう伝えると
「…かわいいじゃないのがいいです…。
笑うのメ…」
とほっぺを引っ張られた。
力が弱いせいで、ほっぺを引っ張られても
口が少し変形するだけで全然痛くなかった。
あ…と、裸でずっといると風邪ひいちゃうや。
思い出して慌ててパンツを下ろすと、
望勇は目を開いて顔を真っ赤にした後、
すぐに顔を背けた。
お前にもついてるだろ…これ。
とか思いつつ
けどこいつのは全然子供ぽいからなー。
と思う。
とりあえず入ろう…。
そっぽを向くそいつを持ち上げて風呂場には入った。
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