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お湯
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浴槽にはったお湯を見て、望勇は顔を青くする。
かなり無理して頑張ってここまで来たんだってわかってて、俺は優しく撫でた。
望勇は一瞬泣きそうな顔を向けてきたが、
無理やり笑ってみせて「大丈夫です…」と言った。
あとで、ちゃんと甘えさせてやろう。
そう思った。
「入んないと…寒いし、入ろう?」
そう言って軽く肩を押すと
そいつは思いっきり身構えて震えだした。
このお湯が熱湯じゃないか、冷水じゃないか不安なのか…。
こいつのトラウマを少し妄想してみて俺も苦い顔をする。
…先に俺が入って見せればいいのか。
「大丈夫だから、いやだったら少し待っててもいいぞ。」
プラスチックのイスにそいつを座らせ
俺は風呂桶でお湯をくむ。
肩から流そうとした時、そいつがまたビクついたのをみて少し離れ、水が跳ねないようにお湯を浴びる。
こいつが熱すぎると感じないように設定を40度にした。
いつも45度設定の俺からするとちょっとぬるくて、
最後はちゃんとあっついシャワー浴びねぇと
とか思いながら軽く流した。
「あっつくない…??」
不安そうに俺を見るそいつに
「ぬるいぐらいだよ」と苦笑してやり、
桶にお湯をくんでそいつの前に置く。
やっぱり苦しそうな顔をしたそいつに
「気が向いたら触ってみな?」と笑って
俺は浴槽に入る。
まだビクビクしながら俺がお湯に入ってくのを見ているそいつが風邪をひかないか心配しながら
俺は深く息を吐いた。
安らぎの風呂を。
癒しの風呂を。
こいつに「お仕置きの場。怖い場所」と
教えたこいつの母親を
頭の端ですごく殴りてぇとかおもいながら
そいつを見つめて俺はお湯に癒されてた。
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