アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
触る
-
「…半分あげます…?」
車の中、俺にそういう望勇。
「いらねぇ」
ちょっと冷たくいい払うと「あ…ごめっ…」とあやまり下を向かれた。
…そーじゃなくて。
「お前が気ぃ使ってくれてんの、嬉しいよ?
ありがとな」
慌ててそれをつけくる。
下を向いていたそいつはほっと胸をなでおろし、
えへへと頬を染めて笑う。
手を伸ばして頭を撫で…ようとして手を止める。
「おまえ、怖くねぇの…?」
いつの間に触れれるようになったんだ…とびっくりしながらそう聞く。
するとそいつは一度きょとんと首を傾げた後、
自分の頭上にある俺の手を見て目を見開く。
「なんで…」
俺の手を見つめ、望勇がそっと俺の手に触れる。
温かい柔らかい手に握られた。
「大丈夫……」
そう呟きすごく驚いた顔をされる。
かなり。距離が縮まった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
45 / 61