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明日は
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案の定、そいつは感動していた。
あったかい…ホクホク…
としばらく繰り返しやと思えば
豚さん…かわいそう…ごめんなさい…
などと落ち込んだりして。
なんとかそれをあやして、半分は食べれた。
やっぱり胃が小さいからか、少しずつ、しっかり噛んで、長い時間をかけて食べるけどやっぱり半分だった。
まぁ半分でも成長したなって俺は精一杯望勇を撫でてやった。
「…あー…そういえば、明日からお前留守番できる?」
暗くなった窓の外をみてふと思い出す。
明日は学校行かないとなー…。
憂鬱になりながら望勇に目を向けると、
すごく怯えたような、泣きそうな顔をしていた。
「ん…あと1日休んだ方いいか...?」
そんな顔されるとあと1日ぐらいって思ってしまう…。
ソファーの上で抱きつく形に座らせてやり、背中をポンポン叩く。
涙目で俺をみる望勇はぎゅっと口を一度結び、
俺に無理やり笑顔を見せた。
「ボク、大丈夫…です。明日は、学校行ってください…」
絞り出して放たれた声はすごく弱くって、
返事を返すことができなかった。
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