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明日の予定
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二人でテレビを見ていた。
ソファーで並んでいるととてもあったかくて
眠たくなった。
…寝る前に教えとかないとなー...
「明日、1日なにしてる?」
半分寝かけていたらしい望勇に声をかけると
飛び起きてこっちを向いた。
「…なんでもいいです…」
まだ寝起きのぼーっとした口調。
なんでもいい…と言われても困ってしまう。
「まあ、明日は…午前で終わる筈だし、
4時間ぐらいなんかしてくれれば…」
講義が午前しかないことに感謝しながら
予定表を見る。
8:30には家を出ないといけないし、
帰ってくるのは多分12時過ぎだ。
疲れているなら8時30までは寝かせてもいいけど、
さすがに午前ずっと寝かせるのは
教育上悪い…と思う。
「…えーと…お絵描き…とか…?」
遠慮がちに答えた結果はお絵描きだった。
…ふーん?お絵描き好きなんだ...?
「じゃあ学校の要らなくなったプリントの裏でいいか?それだったか腐るほど余ってるし....」
クリアファイルにぱんぱんに溜まって、
そのまま床に置いてあるはずのプリントを思い出す。
…学校だよりとか一生必要ないと思ってたのに
今だけ感謝しておこう…。
「それ、もらいます…」
えへへとちょっと頭を傾けて笑う。
なにが嬉しかったのかはわかんなかったけど
可愛いから俺も笑っておく。
「あー…と、鉛筆でいいよな?
シャーペンは字ぃうまく書けないから
子供にはだめだったはz_」
「子供じゃないです……」
…そうでした。同い年でした。
何回も思い出すのに、どうしても子供あつかいしてしまう…。
「絵書くってことは2Bの方いいのかね?」
そんなこと聞いても望勇はしるわけなくて
きょとんと俺を見ている。
…まぁ明日起きたら枕元に置いといてやろう。
って、なんかクリスマスみたいだな…。
なんて思いながら歯を磨いて、ベットにいった。
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