アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
橙色と黄色2
-
女子たちが通り過ぎると、黄瀬は息を吐いて緊張をといた。
っておい、そろそろ口から手を離してくれないか。
『ゔゔん。』
「あっ!」
黄瀬は、俺の口に手を当てていたことを忘れていたようで、慌てて口から手を離した。
『すぅ……はぁ…。』
地味に酸欠になりかけた。
空気が美味しい。
「……。」
『……。』
気まずい沈黙の空気が流れる。
何か喋れよ!…これ、俺が何か喋らなきゃいけないやつ?!
ちょっと待って、俺そういうの苦手何だけど……。
俺が頭の中でどうしようと悩んでいると
「アンタ、俺を見ても何も言わないんスね。」
いきなり、黄瀬が喋った。
『えっ?何それ。』
俺を見ても何も言わない?
黄瀬は、やっぱり黄色いなとは思ったけどそれ、わざわざ本人に言うことじゃないしな……。
「…だから!」
黄瀬は、俺の顔を睨みつけるように見た。
ちょっ、いきなり何?
「オレは、あの人気モデルの黄瀬涼太っスよ!そんな俺を見て何もないんスか?!」
『……。』
何こいつ?!
いきなり、キレてきたんだけど……。
だいたい、人気かどうかは置いといて黄瀬の上から目線の言葉に俺はイラっとした。
……これは、少し躾をした方がいいな。
「ちょっと、何無視してるんスか。」
俺は、黄瀬の顔をまっすぐに見て
『自意識過剰なんじゃない?』
「はっ?!」
俺の言葉に、黄瀬は固まった。
『俺は、お前が人気モデルってことも知らなかったし、お前の名前も今初めて知ったよ。』
もちろん、本当は知ってますよ?
でも、黄瀬の人を見下す態度があまりにも気に食わなかったから☆
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
25 / 28