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幼稚園での出会い
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私が黒子のバスケの主人公、黒子テツヤと出会ったのは、幼稚園でのことだった。
あの苦しかった赤ちゃん時代を乗り越えて……えっ…何が苦しかったって?
…考えてみろよ……喋れないから自分の気持ちを伝えられないし、赤ちゃんだから自分でトイレにも行けない。
…あとは、察しがつくでしょ……。
身体が赤ちゃんでも頭は17歳だから、なんかいい年して恥ずかしくて、死にそうだった。
それらを乗り越えて、今幼稚園にいるんだけど……私、どうしたらいいの?!
他の幼稚園児はワァワァ、キャアキャア、ギャアギャア言って遊んでいるけど、何度も言うが頭は17歳(ここ重要!)だから他の子に混じって遊ぶなんて無理だと思う。
逆にできたらスゴくない?!
17年間生きてきて頭の中が、幼稚園児と一緒って……なんか悲しくなってきた……。
そんなことを考えていたら
「美月君、どうしたの?みんなと遊ばないの?」
幼稚園の先生が声をかけてきた。
……皆さん聞きました……?
……先生の今の言葉を……
…そう、先生は私のことを【美月君】って言った。
【美月ちゃん】じゃなく【美月君】と…つまり、私は男になった…ということだ……。
…えっ、ちょっ…神様ぁぁぁ?!って思った。
……最初に男になったと気付いたのは、綺麗な女の人…‥…もとい…この世界のお母さんとお風呂に入った時だった。
お母さんは、ナイスバディーで思わず見惚れた。
私も将来はお母さんみたいになるのかなーって、チラッと自分の身体を見てみると……えっ…‥転生前にはなかったものが自分の股に、はえていた。
……えっ…(思わず二度見)…はぁっ…えっ…ちょっ、えっ…はあぁァァァァァァァァ!!!
……叫びそうになった……。
ちょ……ちょっ…‥ちょっと待って!
私、女の子だったよね?!
……私の股には、転生前にはなかった男のアレが、はえていた……。
…まさかの性転換っ?!
転生で体と年齢が若返っただけじゃなく、性別まで変わるとか…神様……いくら何でもひどくない?!
私、何かしましたっ?!
特に悪いことはして…ない……はず……。
…まあ、もともと男の子に転生する予定だったのかもしれないし、転生している以上性別が戻るわけないし……
ぶっちゃけ別に性別にこだわりが、あったわけじゃないからもう一度の人生は、頑張って男として生きよう!!!
……と決意して10秒後…あっ私、身体は男だけど……心は女…この場合恋愛するとしたら、どっちと恋愛するの?!
やっぱ、身体が男だから女性?
それとも、心が女だから男性?
……そもそも心は女なんだから女性と恋愛できるのっ?!
…てことは、男性と……うん、この問題は難しいからまた後で考えよう。
……それにまだ幼稚園児だしもう少し大人に、なってからでもいいだろう……と気持ちを入れ替えた。
ーーーーーー
……と…いうことがあったなと、私が思い出していたら
「美月君、大丈夫?」
幼稚園の先生に心配そうに顔を覗きこまれた。
『っ…‥!だ…‥大丈夫だよ。 ボーとしてただけだからっ!』
と先生に言ってから
『わた…‥お…俺、遊んでくるー!』
できるだけ子どもっぽく言うと、他の子たちが
遊んでいる外へとびだした。
……はぁ〜、いきなり顔を覗きこまれたから、ビックリした〜
あの先生、美人だから余計に焦ったわー
やっぱ、美人には男女関係なく弱くなるよなー
…焦って、私って言いそうになるし…思わず挙動不審みたいになってしまった。
変な子だと思われていたら嫌だな〜
なんて考えながら歩いていたら、園庭の端にある大きな木に目が止まった。
よく見るとその木の下に、誰かが座りこんでいる。
ケガでもしているのかなと、思いながらその木の下に向かった。
木の下に行くと独りの男の子が膝に顔を埋めて、座っていた。
体育座りみたいなものだ。
顔は当然、見えないがこの髪の色は…黒子っち……?
いやいや、まさか……と思いながら私は、男の子のそばまで行って
『ねぇ、君大丈夫?どこか痛いの?』
声をかけた。
すると男の子は、顔を上げてえっ…という驚いた顔をした。
……その顔を見て、私も驚いた。
水色の色素の薄い髪、くりくりの大きな瞳に、白い肌……。
……そう…その男の子は、私がよく知っていて、私の大好きな人で、私が一番会いたかった人…。
……コレが…私と黒子テツヤの出会いだった。
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