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【白鬼】どうか此処から連れ出して 1
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⚠ATTENTION
・男婦パロ
・モブ鬼有り
・何でも許せる方向け
・露骨なR18
↓許せる方はどうぞ↓
鬼「ん、…あぁ、…はァ、」
―――嗚呼、今宵は雨なのですね。
名も知らぬ男に組み敷かれ、痴態を晒し、大袈裟なまでの喘ぎ声を唄う様に紡ぐ。
熱くて冷たい虚しいだけのこの行為も、もう慣れた。
木組みの小窓からいつもは見えるまぁるいお月様も、今日は私を見守って下さらないのですね。
―――――――――こんな汚れた私なぞ。
灰色の空から雨が降り注ぐ。
うちの金魚草達がきっと喜んでいるでしょう。
つい、他の事を考えてしまいたくなる。
―――――――――嗚呼、反吐が出る。
自らを照らすは枕元にある小さな提灯だけ。
その橙の灯は、この部屋の二匹の獣の姿を壁へと映し出す。
―――――――――嗚呼、何と汚らわしい事か。
頭の中はこんなにも冷め切っているのに、裏腹に熱い躰。
そこまで思考したところで、男が胴震いを起こし絶頂に達したようだ。
腹の中に熱い飛沫を感じ、自らも達したかの様に脱力してみせる。
―――――――――こんな自分が、最も汚らわしい
男の口から吐き出される、自分を賞賛する言葉の数々。
蝶よ、花よと煽てられ貢がれ愛され汚される。
もういい、聞き飽きた。
これ以上私を、――――――虐めないでくれ。
躰だけの愛なんて、言葉なんて、いらない。
心が、欲しいのです。
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