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鬼灯様がお風邪を引いたようです 2
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数分後…
白「…まぁ、普通に過労だね〜。寝てないみたいだし。鬼神様でも免疫下がっちゃってたみたい。薬飲んで寝てれば治るよ。あ、ただし絶対安静ね!」
急遽往診に来た白澤が鬼灯の布団を掛け直す。
自室の寝台で眠る鬼灯は、安らかな眠りとは言えず苦しげな寝息をついている。
閻「ありがとね〜白澤君。一安心だよ〜」
白「いえいえ〜♪あ、大王仕事戻っちゃっていいよ〜。こいつは暫く僕が看てるよ。」
仕事、しないとこいつが起きた時また怒られちゃうよ?
クイクイと、親指で鬼灯を差す。
白「仕事が溜まってるってわかったらこの体で働きかねないし…ね。」
閻「そう…、だね。じゃあ白澤君に任せるよ」
―――――――――バタン
扉の閉まる音がやけに大きく響いた。
鬼「っゲホゲホ!!ーー…………くたく、さっ…。」
白「あれ、目覚めた?具合どう?」
鬼「へぃ、き…です。…しごと」
そう言って起き上がろうとする。
肺まで弱っているのか、時折ヒュウと音がするのが聞こえる。
白「ダーメっ!許しません!」
トン、と肩を押し戻して再び寝台へと寝かせる。
やはり、余程弱っている。
僕の力で押し戻されるなんて、普段ならありえない。
ギロリと睨まれたが、それさえも全く怖くない。
いつもの凄みを失って、熱で朱く染まった頬に涙目だなんて寧ろちょっと可愛いとか思ってしまう。
鬼灯も力が入らないと自覚したのか、仕方なくと言った感じは拭えないものの白澤にそれ以上抵抗しなかった。
観念した様子で、眉間に皺を寄せながら再び瞼を閉じ、数分後にはまた寝息が聞こえ始めた。
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