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日常
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「んっ、はぁうっ、あぁっ」
部屋の中には大嫌いな声が響く。
「太一も大分慣れて来たな。父さんもどこがいいか分かって来たぞ、ここだろ?」
不愉快を通り越して雑音だ。
「ぁあっ、あっ、ぃあっ」
あぁ、聞きたくない聞きたくない聞きたくない。
「太一、これは愛なんだ。ほぉら、父さんともっと愛し合わないと、な?」
毛むくじゃらの汚い手が俺の身体を這いまわる。
「ふっ、んっ、んんっ」
汚い口が俺の口を塞ぐ。臭い。気持ち悪い。
「ん、はぁ、太一、舌出せ、この前も練習したろ?」
言いなりになる俺の身体。思考。感情。
「そうそう、良い子だ。ご褒美をあげよう」
分厚い唇が、俺の舌を挟んで吸い上げた。
「んぁっ、ふっ、はっ、はぁっ」
休む間もなく突き上げられる。都合がいい。
「んっ、太一、良い、最高だっ、出すっ、中に出すぞっ」
俺の腰が押さえつけられ、身体の奥に嫌いな人間の一部が放たれた。
「はぁ、まだまだ出せそうだ。ははっ、今夜は母さんも居ないし、いっぱい愛し合おうな、太一」
窓ガラスに雨が当たる音が聞こえる。
そういえばあの日も雨だったっけ。いや、曇りだっけ。そういえば晴れてたかも。
記憶が映像にならない。音も聞こえない。何も思い出せない。思い出したくない。
「太一、今度は太一が上に乗って、ほら、何ぼさっとしてんだ」
俺の顔に平手が飛んだ。
痛い。
のそのそと、嫌いな人間の上に乗る。
「そう、良い子だ。じゃあ動け」
動く。機械みたいに。動く。
「んっ、おい、ちげぇだろ、もっと腰振れよ、殴られてぇのか?」
今日誕生日だ。ケーキ食べたいな。
「この馬鹿が、もう一回教え込んでやらねぇと駄目かよ」
今度は腹に拳がめり込んだ。
苦しい。
動きが変わる。痛いから。
「おっ、そうだよ、良いじゃねぇか、もっと激しく動け」
激しく動く。激しく痛む。
「はっ、やっぱお前最高、手貸せ、おらっ、いくぞっ」
両手を下から掴まれて、結合が深まる。
嫌いな人が俺の下で変な運動をしている。
でも面白くない。
死ねばいいと思う。
どうせ死なないけど。
今は。
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