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今回の職場
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「───さん、入りましたー!」
わっと空気が沸くが、俺にとってはどうでも良い事だ。
今回の職場は、再来月公開のドラマ。
現代の若者が過去にとばされ戦国武将と…とか言うやつ。在り来たりすぎだと鼻で笑った。
「水蘭田、マサキさんだぞマサキさん!格好いいよなぁ…」
「そうッスね」
あ、俺、水蘭田壱(ミランダ イチ)。年齢は24。変な名前だと思って流してくれて結構。苗字が女々しいとか言われ慣れた。
職業は衣装と殺陣指導。二足のわらじとか言われてるけど気にしない。
「君が今回の殺陣指導?」
「…水蘭田です」
「ミランダ?」
「水、植物の蘭、田んぼの田で、水蘭田」
「海外の女性みたい」
「よく言われます」
目の前にいるのは、今人気のユニットMの片割れ、マサキ。もう片方は出ないのか。
軽く見上げてみてるけど、俺とさほど身長差は無い。
「水蘭田、下の名前は?」
「……壱」
「イチ?それだけ?」
「うるさいッス」
それだけってなんだそれだけって。
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