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最悪招来。招かれざる客-10 side茜
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「翡翠さん、それ、なに?」
「んー?アハ、これ?」
なんで今まで気づかなかったんだ?足のくるぶしあたり、後ろに突き刺さっていたカッターの刃。もう片足もどくどくと未だに出血している。
「なんかねー、僕がずぅっと感じてるよーに、だって」
アハハ、と笑う翡翠さん。ひどく汚い笑いに見えるのは、なんでだ?
「翡翠さん、お願い。寝て」
「いいよー?あー、でも、ソファでいい?僕が下でいいよ?」
“寝る”の意味を間違えていることに気づいてない。頼むから、元に戻れ。
「翡翠さん、」
「んー?」
みぞおちに一発。あとで土下座でもなんでもする。泣いて嫌われても受け入れるから、だから、今は寝ていてください。
「兄貴、頼みがある」
『何だ?』
「翡翠さんのところ。迎えに来て」
『……わかった』
兄貴には申し訳ないけど、翡翠さんはここに置いてちゃいけない。俺が潰した男共はガムテープでぐるぐる巻きにした。
くったりした翡翠さんに下着とシャツを着せて傍で兄貴が来るのを待つ。
「茜、そいつを連れて行くのか」
「話は後。組に連絡して、こいつらあそこに入れといてもらっていい?」
兄貴は俺のお願いには基本的に弱い。舌打ちしながらも連絡してくれる。
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