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一難去って…… 3 side茜
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「そういえば、茜さんでしたっけ」
「あ、はい」
「翡翠さんは今、どうしてるんです?」
「あ-……俺の、家に」
携帯を取り出す真音さん。ちょ、待て待て待て。
「あぁ、大丈夫ですよ」
俺の意図を読んだのか、考えていた事は簡単に否定された。知り合いに連絡したらしい。口調からして家族か友人か。
「それと、茜さんの家にはほかに誰か?」
「家族が」
「馬鹿じゃないですか?」
流れるように馬鹿にしてきた。え、酷くない?
「ほら、行きますよ」
「え、ちょ、待って」
おつりはいらないと言って、タクシーを捕まえる。さすがに家はまずいから、近場で降りた。
「なぜ、自宅の前で降りないんです?」
「え?」
だって、俺、ヤクザの息子だもん。しかも相手は一般人だよ?
「まぁいいです」
いいのか。
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