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一難去って…… 5 side茜
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「高校生!?」
「よく間違えられますけどね。面倒なんで訂正しませんけど」
「めんどくさがるなよ!ずっと敬語だった俺が馬鹿みたいじゃんか!」
「翡翠さんが起きるので静かにしてください」
あ、ハイ。
「一つ質問なんだが、なぜ顔を隠している?」
「面倒なので、では駄目みたいですね」
兄貴の質問に、渋々と言わんばかりにマスクを片手で剥ぎ取り、前髪を掻き上げる。
「これでいいでしょう?さすがお兄さんはそんなに驚かれませんね」
俺は声を漏らしたが、兄貴は息を飲んだだけだった。なるほど、確かにこれは隠したい。
「学校でもこの格好なので。翡翠さんはこれを見ても何も言わないでくれるので」
「翡翠とは、どこで?」
「病院ですけど」
聞けば聞くほど暗い話しか出てこない。出会ったのも病院ってのが嫌だ。
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