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新婚気分 side茜
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翡翠さんがうちに来てから三日。今日は平日で、学生である俺は大学。兄貴は翡翠さんと買い物にでも行くらしい。ちょ、デート?俺が先にしましたけど?それより他の男に翡翠さん見られるの勘弁なんだけど?
「あ!茜君、ちょうど良かった」
「あれ、どうしたんですその包み……」
昨日とは違う着物姿で、ぱたぱたと駆けて来る翡翠さん。いやぁ朝から眼福。
「うん。はい、お弁当。昨日聞いたら今日は一日授業だって言ってたし、その……迷惑だったかな?」
「全ッ然!!むしろ感謝です!!」
「そ、そう?よかった」
へにゃ、と笑う翡翠さんの手から、弁当の包みを受け取る。
「茜君の好きな物、分かんなかったから、今度教えてね?」
「翡翠さんが作るなら、何でも食べられます!!」
「もうっ……ほら、遅刻するよ?」
「やべ、翡翠さん、行ってきます!!」
行ってらっしゃい、と微笑んで手を振ってくれる翡翠さん。あぁもう駄目、にやける。
どうせなら、「行ってらっしゃい、あなた」って言って貰いたい。なんて我が儘言ったら、翡翠さんはまた困ったように笑うだろうけど。
「茜~その弁当どうしたよ?」
「彼女が作ってくれたんだよ」
「えっ、茜君、彼女いたの……?!」
翡翠さんって立場は家政婦だけど、俺からしたら彼女。まだ告白もキスもしてないけど。
「んっま……」
翡翠さんの事だから、もっと野菜中心とか、少食かと思ったら全然。がっつり肉メニューだけど、ちゃんと野菜も入ってるし、彩りもいい。ちょこちょこ可愛いんだけど……うずらの卵がニワトリ……
「今度彼女紹介しろよ」
「やだね」
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