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おでかけ 4
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「琥珀さん、勝手に茜君の服借りて良かったんですか?」
「大丈夫だろ。あとで写真さえ送れば丸く収まる」
「はぁ……」
誰が僕の写真で喜ぶんだ……。
パーカーはぶかぶかで手が出ない。下はスキニージーンズを拝借してきた。ちょっとロールアップしないと足が出ない……身長けっこうある方だと思ったけどなぁ。そう言えば真音君も高いからなぁ。最近の子ホント背が高い……。
「翡翠さんが俺の服着て兄貴と出かけると聞いて!!!」
「ぅわっ!?」
「誰だ、茜に喋ったの」
「昨日、影から聞いてた。翡翠さん、ちょっといいですかー?」
「なにかな?」
腕を曲げて、口許に揃えて持って行くように言われる。首も傾げて……?何がしたいのかな。
「良いです良いです!!あーやばいやばい。容量凄い翡翠さんで埋まってく」
「あとで送れ」
「3万」
「乗った」
「本人の前で勝手にそういうの決めるの辞めてもらえます?」
この兄弟、何がしたいのか分からない。本人の目の前で写真の取引する?凄い複雑な気分なんですけど……。
「翡翠さん、兄貴とデート?俺とが先だったでしょ?」
「まだちゃんとした告白さえしてない青二才がよく言う」
「ちょ、僕挟んで喧嘩するの辞めてください」
「翡翠さんが落ち着くまで待ってるんだよ。それくらい分かるだろ」
「ほう?俺も狙ってると言ったが?」
「あの?お二人とも、いい加減にしないと怒ります、よ?」
そう言ったものの、いっこうに辞める気配が無いから、隙を見て二人の間から抜け出して、用意されてる部屋に戻ることにした。
「翡翠さんっ!?どこ行ったの!!?」
「翡翠?!一緒に出かける約束だっただろう!?」
「お二人で行ってきたらどうですか?」
しばらく反省しててください、と部屋に立ち入り禁止の張り紙をしておいた。
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