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挟み込む番外編-3
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「留守電50件……メール82……増えた」
「ご愁傷様です」
「まぁくーん、あーん」
真音君にも来ていたらしいが、携帯の電源自体切っていたらしい。気付いてたなら教えて欲しかったよ……。
「んで、どうするんです」
「素直に白状します……」
「何か言われたら僕の家に来ていいですよ。茜さんくらいならなんとかなりますし」
真音君より2つ上だったと思うけど、真音君なら大丈夫かな。ありがとう、と笑って、ラッピングしたチョコを袋に詰めて抱える。
「それじゃ、お邪魔しました」
「今度はチョコ以外作りましょうね」
「ひーくんばいばーい」
ひーくん……新しい呼び方だな……。
「ひーすーいーさーん?」
「翡翠?朝から浮気か?」
「う……疑う人にはチョコあげません!!」
せっかく作ったチョコは、組のみなさんに配ることにした。いや、みなさんの分も最初から計算して作ってたし、いいんだけど、ラッピングも変えて、中身もちょっとだけランクアップしたのに、やっぱり朝から無断で(瑠璃子さんには伝えたけど)出かけてたから、浮気って……あれ?僕達付き合ってないよね?
「理不尽じゃありません?」
「馬鹿息子達は絞めておいたわ。翡翠ちゃんの気持ちを踏みにじるなんて、男として失格よ!」
「あの瑠璃子さん、僕男……」
「あら、うふふ」
素で間違えたのかな……
「それで、馬鹿息子達の分はどうするの?」
「自分で食べようかと。浮気って言われましたけど、それ以前に僕達……付き合ってませんし、どちらかと言われても答えに困ります」
ラッピングのリボンを外し、マフィンを取り出す。うまくできたから、二人のやつって決めたのに、馬鹿みたいだ。
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