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拾い者 8
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「翡翠さん翡翠さん」
「なに?月萩君」
「茜って呼んでください!」
「茜君?」
「翡翠さん可愛いっ!」
え?男の僕に言うの?
「茜君、そう言うのは女の子に言ってあげ「翡翠さんが可愛いからいけないんです」……そう」
「茜、もう帰るぞ。親父も心配してる」
「えぇーやだ。翡翠さんの所に泊まる」
いいでしょ?って女の子が見たらドキッとするような笑顔で聞いてくる茜君。
でも、無断で既に1泊しちゃってるし、お兄さんも来てるし……
「あ、茜君、お父さんも心配してるよ?」
「良いんだよ。親父なんか」
「茜、いい加減にしろ」
「うっさいなー」
僕の後に回り込み、僕を盾に抗議する。
「翡翠さんの所、居心地良いもん」
「知ったことか」
「翡翠さん良い匂い。柔軟剤なに?」
後ろから伸びてきた腕が、僕の首に巻き付く。
『──なだけだから』
『素晴らしい───と言われるだけある』
『良いのかな?───だと言うことがバレてしまっても』
「ひ、ぃ、ぃゃ…やめてっ!」
「翡翠さん?!」
無我夢中で、僕は暴れた。
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