アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
仕事中です
-
「薄原、ご指名かかってるぞ」
「ですから僕は厨房ですって」
毎回のようにこうやってからかってくる職場の先輩。悪い人じゃないんだけどね。
「薄原オーダー!」
「毎度~!」
僕の職場は今日も忙しい。宴会にコンパ、女子会、男子だけの集まり、サークル。
「はいこれ。軟骨唐揚げと串物」
「OK」
「追加オーダー入ります!」
「はーい毎度~!」
たまに後輩がサボってるのを先輩が蹴って、僕に二次被害が来る前に場を納めて手を動かす。
「薄原、ちょっと座っとけ。脚に負担かけるな」
「大丈夫です」
まだ大丈夫。
僕の脚は少しだけ悪い。本当に少しだけ。
昔ちょっと骨折しただけ。
「薄原次オーダー!」
「はい!」
「薄原ゴメン!ちょっと抜ける!」
「はい?ちょ、この忙しいときに?」
「彼女からの呼び出しに逆らえねぇのが男だろ?!」
「知りません」
もう!この忙しいときに先輩は彼女さんにお熱だ。
さっき蹴り飛ばされた後輩はオーダーに行ってしまった。
他にも従業員はいるけども主力は先輩。僕はそのアシスト。
「すぐ戻る!」
「ちょ、待ってください!」
「1時間後に帰ってこなかったら奢るから!」
そう言い残して先輩は裏口から出ていった。
「先輩、あの先輩って役立ってるんスか」
「先輩だからね」
「先輩、手に青筋浮いてます」
「気のせいだよ」
後輩を制して、オーダーをこなす。
「先輩追加オーダー入ります!」
「毎度~!!」
先輩、帰ってこなかったら3倍こき使ってやる。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
11 / 111