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お出掛け…困りました 7 side 茜
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翡翠さんは可愛い。お世辞とか思った奴出て来い。片っ端からその面ぶん殴ってその眼球くり貫いて口に突っ込んでやる。
惚れた弱みであばたも笑窪、ってやつなんだろうな。冗談半分に渡したうさみみパーカーも着てくれたし。そのまま写メって今の待ち受け画面は翡翠さんばっかり。
「あ、茜君!コレって…!!」
「大丈夫です」
「僕は大丈夫じゃないよ…!!」
露出多めなシャツを渡して、そのまま試着室に押し込む。実は女物。店員さんは黙っててくれた。見たいんだろ。見せねえけど。
「翡翠さん??」
「だ、ダメだよ茜君!!」
「翡翠さん?着ましたか??」
「だ、ダメ!開けちゃ…!!」
耐え切れず、俺はカーテンを開けた。
そんで言葉を失った。
「だから開けないでって言ったのに~!」
華奢で色の白い肌に、不釣合いで悪趣味な刺青。二の腕から、鎖骨ギリギリまで走っていた。服を着て見えないところに彫ってあるらしい。
「…脱いでください」
「うぅ……」
カーテンを閉める前、着てきた服を渡しておいた。
翡翠さんに、刺青???
そんな人には見えなかった。ましてや、見えてしまった青あざなんて。
すべて見なかった事にして、俺は次の服を選びに行った。露出少なめの、可愛い服を。
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