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帰り道 2 side 茜
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「いつ頃できますか?」
「ん~まずいくつかデザインしてみるから…希望ってある?いっぱい入るのがいいとか、前にポケットとか収納分けられてるとか」
「あ…じゃあ…収納多めで…あと…刺繍ってできますか?」
「うん?まぁ、大きいのは難しいし時間かかるけど、ちょっとしたのなら」
「じゃあ、刺繍で俺の名前入れてください。ローマ字でも漢字でもいいんで」
「一気にカッコよくなるね~デザインが楽しみ」
無意識なのか、萌え袖で口元を隠しながら笑う。くっそ奥ゆかしいとか。日本美人か天使だ。
「つか、翡翠さんってデザイナーとかじゃないんですね」
「んー?うん。まぁ、暇潰しって言うか……趣味、かな」
かわされた気がする。俺はあえて聞かず、調子を保ったまま話を続ける。
「でも俺、裁縫とか無理っすよ~。針に糸通すのは何とかできますけど、縫ったら汚くなるし」
「今度よければ教えてあげるよ…って言っても、茜君はお裁縫よりも外で遊んでるイメージが強いかな」
「あー解ります?俺アウトドア派です」
「僕はインドアかな~昔っから体育とか平均以下だし」
「身体弱かったとかです?」
「うん。小さい頃なんか何度も女の子に間違えられちゃって…」
それで誘拐されちゃったんだけどね。と声のトーンを落として、翡翠さんが付け足す。
「でもまぁ、流石に170超えの男なんて誘拐しても面白くないでしょ?」
「そーっすね」
ダメだこの人気付いてない。そこら辺の女よりメチャクチャ魅力的なのに。
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