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フリーマーケット 2
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「翡翠君!」
「あ、どうも」
休憩中に、自販機でお茶を買って飲んでると、後ろから声をかけられて振り返る。
同じマンションに住んでいるらしい、僕よりも年上の男性…時雨さん。スキンシップが激しいから、僕はそそくさと売り場に戻る。
「待ってよ」
わざとらしく僕の耳元で囁いてくるからやめて欲しい。僕は極力無視して来た道を戻る。
「ツレナイね」
面白くなさそうに舌打ちされたけど、極力関わりたくないですはい。
「翡翠さん!」
「あれ、茜君?如何したの」
売り場に戻ると、ベンチに腰掛けていた男性が駆けて来たから何事かと思うと茜君だった。
相変わらずカッコいいなぁ。女性の皆さんの視線釘付けだよ。
「連絡したんですけど連絡無かったんで、GPSで検索したら此処だったんで」
「?茜君、一歩間違えば「翡翠さんが連絡くれないのがいけないんです」ゴメンなさい」
茜君には適わないなぁ。僕より背は高いけど、大型犬みたいなものだし。(←犬大好き)
「翡翠君、彼は?」
「翡翠さんコイツ誰っすか」
「あ、2人は初対面だっけ?茜君、こちら時雨さん。同じマンションに住んでる人。時雨さん、こちら茜君。僕の「恋人」…友達です」
「初めまして?茜君」
「気安く呼んでんじゃねーよオッサン」
差し出された手に対して、さらりと毒づく茜君。あれ?仲悪くない??
「俺まだ20代だけど?」
「充分オッサンだっての。翡翠さんより年上だろ」
「そうだよ。だから翡翠君にも”お兄様”って呼んでほしいんだけど」
「赤の他人を如何したら”お兄様”って呼ぶんだよ気色悪い」
「いいと思わないかい?こんな見目麗しい青年に”お兄様”って呼ばれるの」
「テメェのキメェ趣味に翡翠さん巻き込んでんじゃねーよゴミが」
そうですよ。少なくとも僕にそんな趣味はありません!!!!!!!
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