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フリーマーケット 3
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「オッサン翡翠さんにさり気無く汚ねぇ手回してんじゃねぇよ」
「おや?何のことかな?」
「時雨さんセクハラです」
腰に纏わり付く手を叩き落として茜君側に寄る。
時雨さんは舌打ちして、茜君は嬉しそうに僕の手を取って握り締めた。
・・・茜君の手おっきくって男らしいなぁ。
「ほーら」
「もしかして恥ずかしい?翡翠君ってば可愛い」
「俺に断り無く翡翠さんに可愛いって言ってんじゃねぇよオッサン」
「君も失礼だね。まだ俺30にもなってないのに」
「俺からすれば充分オッサンですが?」
「え、じゃあ僕「翡翠さんはまだまだ大丈夫ですよ」そう?」
26もオジサンって言われたら言い返せない年齢だったらどうしようかと思ったけど…
「あ、薄原せんせー!早くー」
「あ、ごめんねー店番任せちゃって!」
教え子(仮)にさっき別に買ったジュースをお駄賃として渡す。
「せんせー、後ろの怖い人ってだーれー?」
「ん?時雨さんのこと?」
「俺?!」
「ううん。そっちじゃないの」
「…俺?」
指指された先には、茜君。
あからさまに不機嫌そうな声で茜君が眉間に皺を寄せると、教え子(みこちゃん)はびっくりしたのか固まってしまった。
「茜君、大丈夫だよ。背が高いからそう思っちゃったんだと思うよ?」
「遺伝です」
「みこちゃん、彼は茜君って言って、僕のお友達。全然怖くないから大丈夫だよ」
「あかね…」
「草冠に、西って書いて茜」
「じゃあ、あっちゃん?」
「あっちゃん?」
「茜君の事だと思うよ。みこちゃんは仲良くなる名人だからね」
だから、誰にでもあだ名付けちゃうんだ、と言うと、翡翠さんが言うなら、と茜君が納得してくれた。
「あ、こっちの人は翡翠さんについてくるゴキみたいな奴だからゴキで良いってさ」
「じゃあゴキちゃん!」
「酷くない?!」
お似合いです、と時雨さんに言っておいた。
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