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お泊りデートのために 2 side茜
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イマドキの腐女子ってあんなにオープンなもんか?連絡先貰ったが、これ以上翡翠さんの可愛い所を他人に見せる訳にはいかない。って訳でさっきの連絡先はポケットの中でくしゃくしゃに丸めた。
「あ、茜君?」
「なんでしょう?」
「ケーキ、選ばないの?」
「俺もですか?」
「だって……僕だけじゃ決めきれないし、その……茜君の好きなケーキとか、まだ知らないし……」
オドオドしながら翡翠さんが俺の裾を掴む。あぁもういちいち可愛い。
そっと裾を掴んでいる翡翠さんの手を取って、握り直すと嬉しそうに頬が緩んだ。だぁぁぁもう可愛い。
俺の好きなケーキがどうだとか言ってたけど、もうそう言う気遣いひっくるめて可愛い。
「翡翠さん何にします?」
「僕はー……あ、このフルーツいっぱいのタルト美味しそう!あ、でもこっちのティラミスケーキもいいな……」
「翡翠さんが食べたいなら、好きなだけ買いますよ?」
「ふぇ!?」
「いいじゃないですか。俺が出しますから、翡翠さんは好きなの選んでください」
「うぅ~でも、茜君」
「いいじゃないですか。彼氏にカッコいいことさせてください」
彼氏、と強調して言うと、顔を真っ赤にして何か言いたそうだったけど、ケーキどうします?と問いかけると翡翠さんの精一杯の仕返しなのか、値段の高い順に6つ選んできた。俺からしたら然程高いとも思わないが、翡翠さんが選ばなかったさっきの2つも追加して会計する。
「あ、フルーツいっぱいタルトとティラミスケーキはこっちで食べるんで」
「あ、茜君?!」
「翡翠さん、席取っておいて貰えます?運びますんで」
「う、うん」
会計してから翡翠さんの所にケーキを運ぶ。窓際の程好く日の当たる席で、翡翠さんがソワソワしながら待っていてくれた。
「翡翠さん」
「あ、ぼ、僕珈琲もらってくるね!このお店、セルフみたいだから!」
わかりやすく動揺しているのが可愛い。ケーキをテーブルに置いてから、翡翠さんが珈琲を持ってくるのをニヤけないよう必死に抑えながら待っていた。
「んもう、茜君、年上をからかうんじゃありません」
「スイマセン。翡翠さんが可愛くってつい」
「茜君?」
「……ゴメンナサイ」
怒らせたら怖いけど……やっぱり可愛いんだよなぁ。
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