アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
お泊りデートのために 4
-
「翡翠さん、どっちがいいですか?」
「え?マグカップならうちにもあるよ?」
「俺用……俺専用のです」
「んー……」
見せられたのは真っ赤なマグカップと真っ黒なマグカップ。どちらも茜君のイメージカラーだけど、何かつまらない。模様もないし、うん。
「あ、これなんてどうかな」
猫の尻尾が取っ手になっているマグカップを見つけたので見せてみた。白猫には赤いリボン、黒猫にも赤いリボン。ふふ、この黒猫、なんだか壱君に似てるや。
「……翡翠さん、今俺以外の男の事、考えました?」
「え?あ……ん?僕、壱君の事言ったっけ?」
「あれ?翡翠先輩?」
声に振り返ると、見覚えのある顔。今日は眼帯を着けているけど仏頂面は相変わらず。
「やっぱり翡翠先輩だった。お久し振りです」
「久し振り~!あれ、また壱君髪伸びた?」
「あー最近忙しくて……そろそろ切りに行こうかと」
「壱君、カッコいいんだから顔隠したら勿体無いよ~。あ、今度ヘアゴム作っておこうか?」
「翡翠先輩が作りたいだけでしょ。お任せします」
んー壱君、意外と明るい色似合うんだよなぁ。でもピンクとかすると不服そうなんだよなぁ。ふふ。
「ひーすーいーさぁん!」
「ひゃっ!?あ、ゴメン茜君」
「誰ですかソイツー!彼氏ですか!?」
「......翡翠さん、一発殴っていいですか」
「ここお店の中だから目に付かないトコでならいいよ」
「スンマセン調子に乗りました」
改めてお互いを紹介したら納得したらしい。壱君は同居人が服を買いに来たらしいんだけど決め切れなくて見てて面倒になったらしい。壱君らしいといえばらしいかな。
「言っとくけど、翡翠さんは渡さないからな!」
「生憎、翡翠さんに恩義はあるけどそーいう目では見てないから」
「?」
ん?如何いう事だろう?
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
49 / 111