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うとうと side茜
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一緒にテレビを観てたら、いい感じに翡翠さんが欠伸を噛み殺してた。そのまま俺に寄りかかってくれ……!!あわよくばそのままベッドに運ばせてくれ!!
「んぅ……」
「翡翠さん、寝ましょう?」
「んん~……ふぁい」
眼鏡を外して、そっと翡翠さんを抱きかかえようとする。翡翠さんも眠たすぎるのかまったく何とも言わない……チャンス!?
「わっ……あ、茜君!?」
「じっとしててください。落としそうです」
「う……ぼ、僕部屋で寝ないから!お客さん用のお布団も無いし!!り、リビングで寝る!」
「一緒に寝たら良いじゃないですか」
駄目ですか?と聞くと顔を真っ赤にして、小さい声で駄目……と拒否する翡翠さん。
好きな子は苛めたいって言うけど、本当に好きなら苛めたくない。俺も大人しく判りましたって諦める。
「俺が原因で風邪引かれるのは勘弁ですよ」
「わ、わかってる!」
もこもこっと毛布を持っていく翡翠さん。如何して駄目なんですかって聞きたいけど、翡翠さんの過去に何かあったって事は解る。だから聞きたいのを我慢する。我慢して、教えてもらうまで待つ。無理矢理聞いて泣かせたくないし、嫌われたくない。最低な奴だって思われたくない。貸してもらった合鍵をまだ、返したくない。
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