アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
出発です3
-
「杏黄、杏黄」
揺すられる感覚と僕の名前を呼ぶ声がして、目を開ける
寝起きはいいほうです。
ぱちっと目を開ければ、目の前には父と叔父さんの修さんがいた
「あれ?」
なんで修さん?と続く前に、強い衝撃に襲われた
お腹痛い……
「あーきーちゃーん!!!久しぶりー!!」
原因は修さんだったけど
これって、王道みたいーなんてぼーっと考えながら、がっちりホールドされている
離してくれないのかな……なんて思い、父に視線だけで助けを求める
「修、お前そろそろ離れろ」
「なんやねんー、にーさんだけずるいわー!!!」
「はいはい、これからいつでも……まぁ月1ぐらいで会えるから」
「ちっ……しゃーないなー」
杏黄ちゃんごめんなー?もっとラブラブしたっていいやんなー?なんて聞かれたが首を振っといた
この人は勘違いさせると、めんどくさいからすぐに否定しなくては
そんな俺にガーンなんて音を背負った修さん
静かになったところで、周りを見渡せば豪華な部屋の中だった
「どこ?」
「理事長室
全く起きないうえに、起こそうとすれば唸るから担いできた」
「父怪力」
「そりゃあ、引きこもりの移動手段俺じゃねえか」
「なるほど」
だからか、と納得する
ちなみに、僕は寝起きが良い方ではなかったらしい。ごめんね
じゃあ、その筋力は僕のおかげだねっなんて言えば頭をはたかれた
痛い……
「杏黄ちゃん、杏黄ちゃん!!」
「ちゃん、いらない」
「でも、杏黄ちゃんは杏黄ちゃんやで?」
うざっ。と顔をしかめられたらまた落ち込んだ修さん
そんな修さんの頭をはたいた父は、話を促した
父手癖わるいからな……足癖も。
「あんね、杏黄ちゃんは同室者くんおるからー
おんなじクラスの七畑くんやね
その子ちょっと変わっとるけどええ子やとは思うから安心しぃ
あと、メガネは絶対あずしたらあかんからね?そのまんまでもかわええんやから気いつけや!
俺んとこはいつでも来てええからね
ご飯とかは食堂でも自炊でもええから
学生証がカードの代わりにもなっとるから。いろんなとこで使うから常備しときや?わりと有名な子息多いから杏黄ちゃん目をつけられへんように!!わかった?」
聞いてるだけでもつかれるほどのマシンガントークは僕の元気を奪うには効果抜群で……頷くしかできなかった
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
10 / 25