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違和感
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「ただいまー」
玄関に靴を脱ぎ捨てる。
返事はない。
玄関には俺が脱ぎ散らしたスニーカーと、入学式以来ずっと履いていない俺の綺麗なローファーしか見当たらない。
……親友の家だって言ったって、昨日はこの家で犯されたわけだし、長居はしたくねえよな。
予想はしていたが、なんだか寂しくなる。
「……嫌われたよな」
何故あんなことをしたのだろう。
この気持ちはずっと隠しておくべきだったはずなのに。
もし昨日に戻れるなら、何もかもやり直したい。
そんなことを考えながらリビングに入ると、テーブルの上に作りかけのカップ麺が目に入る。
お湯は注がれていたようだが、麺は伸び切っていてほとんどお湯がない。
…どうして涼真はカップ麺にお湯を注いだ状態で自分の家に帰ったのだろうか?
そこまでしたら、普通食べるんじゃないのか?
俺は何だか嫌な予感がして、涼真の家に電話をした。
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