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無表情
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視界が反転する。
と同時に後頭部に鈍い痛みが広がる。
「っ……ってぇ…」
すると、僕の腹に重みがかかり、小瀬が無表情で僕の上に跨っているのが見えた。
顔は僕のことを見ているはずなのに、その瞳は僕を捕まえてはいない。
先ほどの小瀬とはまるで雰囲気が違う。
直感的にやばいと思った。
静寂が痛い。
すると、思い出したように小瀬の繊細そうな指が、僕の白い首に絡められた。
今からされることが予想できて、全身が強張るのが分かる。
「離し、て……」
声が震える。
徐々に締められて行く気管。
……やばい、このままじゃ死ぬ…!!!
小瀬の手首を掴んで引き剥がそうとするが、思ったより力が強く、首元から離れない。
やだ、やめて、離して。
開かれた口からは遠慮なく涎が垂れていく。
…視界が狭くなる。
全身に力が入らなくなり、小瀬の手首を掴んでいたはずの両手の感覚がなくなりかけたその時。
小瀬がいきなり僕の首元から急いで手を離した。
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