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自己陶酔
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目の前には、全身から力が抜けて、くたっと横たわっている涼真がいた。
涼真の口許に耳を近づける。
小さな呼吸音がした。
弱ってはいるが、かろうじて生きているようだ。
別に俺としては殺しても構わなかったのだが、殺すと後々処理が面倒なので殺さない程度に首を締めてやろうと思い、こいつが意識を手放しはじめて手元の力を緩ませた頃に首元から手を放した。
ーーそれにしても、本当こいつ女みたいな顔してるな。
男とは思えないほどの細くて華奢な体つき、色白で、先ほど俺に首を締められた所為で俺の指跡が紅くくっきりと残っている白い首。
……ふーん、和哉くんは女顔が好きなんだねえ。
正直、自分で言うのもなんだが、俺は顔はいい方だと思う。
色白で、目はくっきりとした二重。鼻筋もスッと通っているし、顎のラインもシャープで体型的にも細身。
この外見からか、バレンタインはいつもたくさんのチョコレートを女子から貰うし、男の相手だってしたことはある。
……大丈夫。絶対、和哉くんは俺の魅力に気づいて、涼真くんなんかより俺のことを好きになってくれる。
だって、俺は、涼真くんより可愛いんだから。
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