アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
助け
-
ドアを開け、辺りを見回すが、どこにも人の姿を認めることができない。
「誰かいませんかー?」
声を張るが、返事は帰ってこない。
諦めてとりあえず中に入ろうとした時、ズンズンと大きな足音が聞こえてきた。
その足音を辿るように目線を向けると、そこには大柄な男が立っている。
「初めまして」
低くて通る声。
彼は静かに会釈すると、こちらです、と言って前方に足を進める。
…どのくらい歩いただろう。
先ほどまでたくさんあった豪華な飾りや派手な照明はもう見当たらず、辺りには暗い廊下が延々と続いている。
いつまで歩くのだろうと不安に思い始めた時、突然大きな背中が、あるドアの前で止まった。
「お入りください」
目の前には黒くて大きなドア。
…このドアの中に涼真がいる。
早く助けたいと思う反面、これから自分がされることが予測できて、無意識に手が震える。
そっとドアに手をかけ、思い切って引くと、そこには全裸で拘束具に手脚を拘束され力なく横たわる涼真がいた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
46 / 92