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黒い箱
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「……んっ…、は」
全身から力が抜け、ガクっと膝から落ちるようにして前に倒れる。
はぁはぁという和哉の荒い喘ぎ声だけが殺風景な部屋にこだまする。
「…噂通りこの媚薬はかなり強力らしいな……まあ、淫乱な和哉くんにとっては好都合かもしれないね?」
にやりと微笑む小瀬を睨みつけながら、和哉は小さく声を振り絞った。
「………涼真、は」
「ん?……あぁ、涼真くんか。別に俺はこいつがどうなろうと知ったことはないが……約束は約束だもんねえ」
小瀬は面倒くさそうに涼真の元にしゃがみ込むと、涼真の手脚についていた拘束具を取り外す。
そして、その拘束具を俺の手脚に装着した。
「……ほーら、思った通り。涼真くんなんかより、君がつけている方が断然ゾクゾクする」
「……黙、れ…っ」
「おやおや?それはご主人に対する奴隷の態度かな?じゃあ、まだまだ元気そうな和哉には、素敵なご褒美をあげないとね」
そう言うと小瀬は部屋の隅から小さな黒い箱を持ってきた。
「…それ、何だよ……?」
「これ?これはねえ、和哉くんをもっともっと可愛くするための道具が入っている箱だよ」
小瀬は箱の中をガサガサと漁ると、その中から銀色のアイスピックを取り出した。
…何で、わざわざこんな箱にアイスピックなんかが……?
ガサガサと大きな音をたてているところを見ると、その箱の中には他にも道具が入っているようだ。
…嫌な予感がした。
「そんなに嫌そうな顔しないでよ、…ほら、こっちは素直に反応してるよ?」
小瀬の細い指がやんわりと俺のものを刺激する。
絶対にこいつなんかに感じさせられてたまるか、と思っていたはずなのに、媚薬の盛られた状態で喘ぎ声を我慢するなど到底できることではなかった。
「…んっ……ん、はぁ……っ」
俺の喘ぎ声に、小瀬は満足そうに嗤う。
「可愛い喘ぎ声だなあ……虐めたくなる」
「この、変態…がっ…ぁ……」
「もっと素直でもいいんだけどな。でも、素直じゃない方が調教しがいがあるよね」
ふざけんな、と小瀬を睨みつけようとした時、小瀬がふと立ち上がり、思い出したようにアイスピックをその繊細そうな指に絡めて弄び始めた。
すると、小瀬は俺の視線に気づいたのか、俺の方を向くと、にやりと微笑んだ。
……背筋がぞくっとする。
「ねえ和哉くん」
目を逸らそうとすると、小瀬の左手が俺の右頬に触れ、目の前にアイスピックを掲げるように見せてくる。
「……これを和哉くんのここに挿れたらどうなるかなあ?」
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