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決意
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「見ていれば分かるよ」
「……ごめん、なさい」
「なんで涼ちゃんが謝るの」
来夏が小さく笑う。
「……俺が、悪いんだ」
突如、来夏の表情が優しいものではなく、苦しい表情に変わった。
「…どういう、こと?」
「俺は、涼ちゃんと付き合い始めたことを和哉に言わなかったんだ。和哉との仲が壊れてしまうのが怖くて…!!俺のエゴだった!涼ちゃんに告白したのもそれによって和哉との仲を壊したくなかったのも!……それが、こんなことを招いてしまうとは思いもしなかった。…俺が、あの時ちゃんと和哉に話していれば、涼ちゃんを無理矢理自分のものにしようとしなければ、こんなことにはならなかったかもしれないのに」
「でも、それは」
「だから!俺に和哉を助ける義務がある。どんな危険を冒してでも、俺が和哉を小瀬のもとから助け出す!」
来夏が涼真に右手を伸ばす。
「…こうしている間にも、和哉は苦しんでる。躊躇っている時間はない……行こう」
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