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本心
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ーー長い長い夢を見ていた気がする。
どんな夢だったのかは、よく覚えていないけれど、心地の良い夢だった。
……頭が痛い。周りで物音が忙しなく聞こえ、意識が覚醒してくる。
ゆっくりと目を開けた。
すると、そこには相変わらず低い天井が広がっていて、気分を一層低くした。
「おはよう。お目覚めのようだね?なかなか起きなかったから死んだのかと思ったよ」
頭上から、小瀬の楽しそうな声が聞こえる。
ーーあぁ、死んだ方がマシかもしれないな、こんなところにいるくらいなら。
心の中で毒づくくらいなら構わないだろうと思っていたが、小瀬はその俺の表情を見逃さなかったようだ。
「……和哉くんって、俺のこと、嫌いかな」
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