アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
謝罪
-
「……どうぞ」
言われるがままに邸に入ると、そこには絵に描いたような大きな広間と長い廊下があった。
すると、いきなり目の前の石川が頭を深々と下げた。
「申し訳ありませんでした…!私は取り返しのつかないことをしてしまいました。涼真様にあんなことをした罪は決して許されるものではございません……いくら智樹様が可哀想だったからといって、こんなことを…」
下を向いて謝罪を聞いていた涼真が、不意に顔をあげた。
「え?小瀬が可哀想って、どういうこと?」
涼真が間髪なく言葉を挟む。すると、石川はしまったというような顔をした。
「正直、私の口から言っていいものかどうか判断しかねるのですが……今から話すことはくれぐれも口外しないでいただけますか」
石川の物静かな物言いに、涼真と来夏は頷いた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
77 / 92