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和哉の手料理
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「…何だこれ……めちゃくちゃ美味しいじゃん!!」
和哉とは幼馴染だし、遊んだりお泊まりをすることはよくあったが、いつも和哉の家で食べている料理は和哉のお母さんが作ってくれたので、和哉の手料理を食べたのは、初めてのことだった。
「…なんだよ、和哉のやつ料理上手とか……イケメンすぎるだろ……」
無意識のうちに自分の頬が赤くなるのが分かる。
それに比例するように心臓がバクバクとなる。
え…これって…?
……いや、これは、恋なんかじゃない!!
ーーふと、頭の中に来夏の屈託のない笑顔が浮かぶ。
……そうだ、俺には来夏という恋人がいる。
背が高くてイケメンで、正義感がばかみたいに強くて、一緒にいるだけで安心するあいつが。
だから、これは、一時の気の迷いだ。
和哉に犯されたことで、気が動転しているだけだ。
和哉だって、昨日のことは謝ってくれたじゃないか。
そうだ、それでいいんだ。
和哉は俺にとって一番の親友で、来夏は俺の大事な恋人。
ーーこれで、いい。
涼真は大きく深呼吸すると、和哉の手料理に再び箸を伸ばした。
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