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お母さん登場
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「王子くんって誰よ」
「うっわぁあああああっ」
ドタッガタッバサバサバサ...
びっくりして扉にぶつかってしまった
「いたた...」
「さっちゃん声大きいよ早朝だよ...大丈夫?」
「ご、ごめん...大丈夫...ついびっくりして...てゆうかお母さんのせいでしょう!いつからそこに!!!いたの!!!」
「ついさっき、さっちゃんが
『王子くん...のこと好きかも...』
って言ってる時かな?」
「うぇっ!?」
ホントにびっくりした
聞かれてたなんて...一生の不覚...
「で、王子くんってだれよぉ(๑¯∇¯๑)」
「もっもう!誰でもいいでしょ!!!」
「でも王子ってことは男の子かなぁ?
ついにさっちゃんも腐の素晴らしさに目覚めたのかなぁ?!!!」
お母さんの口からそんなの聞きたくなかったよ...知ってたけど...
「なんなの!!!そんな聞いてこなくてもいいでしょう!!!」
「いやっ!言うまでご飯作らんからなぁ!!」
「うっそだ~...」
「さぁ!朝ごはんと!!王子くんの正体と!!どっちを選ぶか我が息子!!」
「うっゔぅぅ...」
お母さんがニヤニヤした顔で返事を待つ
朝ごはんはまだ食べてないし正直じぶんで作る下手なご飯より母親のおいしいご飯が食べたいから観念して話すことにした
「もう...わかった!話すから!!」
「よぉーしきた!!!さてさて王子くんとは?」
「...王子くんは学校で噂の、2年生の子だよ...」
「男の子?男の子?o(゚∇゚*o)(o*゚∇゚)o」
「男の子!」
「王子くんってゆうくらいなんだからその王子くんはかっこいいの?」
「かっこいいよ...」
「ほんと!!!?」
「ホント!!」
「そんなかっこいい王子くんに恋したと!!もぅ!なんで早く言わないの!」
「っなんでって言われたって...今好きだなって思っただけだし...そもそもなんでお母さんに言わなきゃいけないの!!!!」
「で!王子くんとか知り合いなの?」
「えっ!?いや!!ぜんぜん!!!!」
「えっなのに好きになったの?」
「うなっひっひとめぼれ...だから...」カァアア
自分でも顔が赤くなってるのがよくわかる
あつい
「もぉ!このこったら!可愛いんだから!!!
お母さん、応援しちゃう!!!!!」
ガバッ
お母さんはいきなり抱きついてきた
「いきなり抱きつくのやめてって!」
お母さんは勢いよく顔を上げると
「じゃあさっそく!今日その王子くんに話しかけてみなさい!」
「なんで!!!!むり!!」
「えぇー!だってさっちゃん3年生じゃない。見てるだけで終わっちゃうわよ?せめて1回は話とかないと損よ?」
「それは...そうなんだけどさぁ...ハァ...
俺にそんな突然話しかけるなんて出来ると思う...?」
「できないと思う。でもやってみないと!!ね!」
「んん...考えとく...お腹空いた...」
「あっごはん」
「お父さん起こしてくる」
「さっちゃんお父さんよろしくね~」
「はぁーい」
┈┈┈┈┈┈┈ ❁ ❁ ❁ ┈┈┈┈┈┈┈┈
登校中
お母さんは話しかけてみなって言ったけど...
そうなんだよな...僕今年3年生...
時間はないよな...よし...
今日、王子くんに話かけてみよう!
「おーい!さきー!!!」
「うぁっ」
幼馴染みの宗が肩に手を回しながら
「さき!おはようー!」
「宗おはよう」
かっこいい顔を輝かせて爽やか笑顔で言ってきた
こいつ、顔かっこいいからモテるのにそれに気づいてないんだよな...
「ねぇ宗」
「んぁ?なんだ?」
「宗だったらさ、好きだなって思う人ができたら全く接点ない人でも話しかける?」
「さきにしては珍しい話題だな。んーまあ話しかけるかな」
「なんで?」
俺がまた質問で返すと宗がこっちを向いて
「だって俺らもう3年だぜ。あと1年しか高校生としての恋ができないじゃん!青春!」
「そっかぁ...」
「昨日も思ったけどさきちゃん。どうしたよ」
「いや...それがねー...」
宗と俺は秘密を話し合う、と約束していてお互い知らないことはない...と僕は思う
少なくとも俺は話してる
そして失恋したこと、王子くんを見てドキドキしたこと、帰ってから王子くんを好きだと認めたことを宗に全部話した
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