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俺が悪いの?
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「ルシファー様、申し訳ございません!」
「ルシファー!」
「ま、マナエル!?」
驚いた様子のルシファーが慌てて近づいてくる。
「どうしました?」
「あの、眠れなくて…。だから、ルシファーんとこに遊びに行こうと思ったんだ」
「わ、わざわざ僕に会いにきてくれたんですか!?」
俺の部屋からここまでって50メートルあるかないかの距離だから、わざわざって程じゃないと思うんだけど…。
迫力に負けて大きく頷けば、ルシファーが感動した様に手を握ってくる。
「あの、俺考えなしにここに来ちゃって。でも、ルシファー、忙しくて疲れてるよな…。ごめん…」
申し訳なさに謝るが、ルシファーがブンブンと首が落ちそうな勢いで首を横に振る。
「め、迷惑なものですか…!心細くて眠れなかったのですね、可哀想に!それなのに、僕ときたら、そんな貴方に気遣いも出来ずに、駄目な僕を許してください…!」
「や、あの…、そんな大げさな話じゃないから…」
まるでこの世の終わりを嘆くかの様に頭を抱えるルシファーに、ちょっと引いてしまう。
ちらりと隣りのサタナキアに視線をやれば、完全に顔が引き攣っている。
俺と一緒で、ちょっとひいてるのかも。
部下にひかれる魔王なんて、不憫すぎる…!
な、何だろう…。よく分からないけれど、い、いたたまれない…!!
お、俺のせいじゃないよね…?(汗)
「あ、あの…、来ても大丈夫だった…?」
「も、勿論です!さ、どうぞ中に入って下さい…!」
「う、うん」
ルシファーに促されて部屋に入る。
部屋に入る直前に見えたのは、
引き攣った笑いをうかべるサタナキアと、
通りかかったアポリオンが、呆れた様な冷めた目でこっちを見ていた様な気がする。
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