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嵐の前の静けさ
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「ウリエルに何て書いたのですか?」
「へへっ、恥ずかしいから秘密っ!」
「ふふっ、分かりました」
にこにこと返事をするマナエルが本当に可愛くて、僕はくすりと笑った。
しかし、この時、強引にでも手紙の内容を確認しなかった事を、後に僕はひどく後悔する事になるのだった…。
「アポリオン。別れるのはつらいですが、またすぐに会いに来ますからね」
「さっさと行け。そして二度と来るな」
「はっはっはっ、アポリオンは照れ屋さんですね♡」
「ちっ、道中、雷に撃たれればいいのに」
「私はもう君と言う名の雷に撃たれて、愛に痺れているよ…♡」
「マジ、キメェ…!」
塩を撒いているアポリオンを目の当たりにしても、そう言えるのだから、サリエルのポジティブさには脱帽する。
ああは、なりたくはないですが。
どうでも良いが、悪魔に塩を撒かれる天使って一体………。
「サリエル…、とにかくウリエルの誤解を解いてくださいよ」
「ええ、マナエル君の手紙もありますし、連絡があればウリエルも少しは落ち着くでしょう」
「頼みましたよ、サリエル」
そうして、サリエルは天界へと帰っていった。
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